弱女と悪夢を漂う懺悔室

人生詰んでるリケジョ(笑)

小学生女子の傭兵稼業

著作権的にアレなのだが面白い動画を見つけた。

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小学二年生の男の子がエアガンを持ってノリノリで戦争ごっこをしているという内容だ。テロリストと戦っているらしく、窮地に陥りながらも勇敢に戦っている姿に、面白さと同時に懐かしさもこみ上げた。

実は小学校低学年か中学年のころに男友達とエアガンで撃ち合いしたことがある。もちろん10禁のエアソフトガンだ。放課後遊ぶ約束をしてから近所の山というか駐車場というか変な空き地に集まってチーム分けして撃ち合いをして遊んだ。もとい戦った。あの辺にオレンジだか黄色だかのBB弾ばらまいたの私たちです。ごめんなさい。

 

当時の女子小学生の趣味というのは本当に合わなかった。スポーツや絵描き、小説は私も楽しめるのだが、漫画ゲーム音楽になると途端に異次元へ行ってしまう。なるべく話を合わせるようにしていたが、興味が無いことはバレていたと思う。女友達もちゃんといたしむしろそっちの付き合いの方が主だったが、趣味は理解し難かった。

かといって男子も微妙だった。ドラクエとかスマブラとかポケモンがコアな人気だったと思うがやっぱり興味無かった。スポーツに関しても水泳・テニス・バドミントン・サッカー・バレー・ただ走るだけ…大体なんでも良かったのだが、小学生男子といえばドッヂボールか野球である。よりにもよって興味ないそれである。

 

だが流石は男子。やはり中には変わったやつもいた。

最初に仲良くなったのは確かM君である。M君と話し始めたキッカケは完全に忘れてしまったが、バイオハザード4に関しての会話で盛り上がった記憶がある。レッド9で最後までいくかブラックテイルに買い替えるかで激論を繰り広げたと思う。鉄拳のためにゲーセンに通いつめていたらしく、私もゲーセンに連れていかれたことがある。学校にゲームを持ちこんだりする問題児ではあったが、横暴で邪悪な野球部みたいなのとは違い純粋で陽気な子だった。

 

同じクラスの彼の友達であるH君とも仲良くなった。H君は自由帳に迷路やボードゲームのようなものを描いてよく見せてきた。銃の模写を描いてきたことがあり、そこから銃が詳しいことが分かって気が合うようになった。ゼロスーツサムスに憧れているようで私も金髪美人は好きだよとか言ったと思う。ところがどうやら女体化願望があるようで、女性に憧れているというのは、つまり自分との同一化のことのようで、それに気づいたときに思わず爆笑してしまったのを覚えてる。ごめんね。またH君もバイオ4がやたらと好きだった。

 

支援学級の子らとも仲良くなった。N君はバイオ4が好きでマーセナリーズモードガチ勢だった。基本無口だったが古城クラウザーの立ち回りについて熱く語っていたのを覚えている。またバイオ4の武器商人のマネが得意だった。ウェルカム!ってやつ。

T君は自動車が好きだった。大型トラックのトランスミッションが乗用車の倍近くあるだとか、16速だか18速だかの複雑怪奇なミッションの存在については彼がいなければ知ることは無かっただろう。彼もまたバイオ4をやったことがあるようだった。

 

他にも友達が出来て、こんな感じで彼らのコミュニティの仲間になっていった。ある日空き地でサバゲーするから来て!と言われたので行くことになった。唐突である。エアガンは持っていたのだが18禁のもので、流石にこれは持っていくとまずいと思ったので急ぎ電気屋の玩具コーナーへ行き、ショーケースに入ってた電動ガンboysのM4とBB弾と電池を買い、シューティンググラスと手袋とバラクラバを持って自転車をかっ飛ばした。

 

到着すると同級生らしき知らないメンツ5人と合わせて10人ほど集まっていたと思う(誰かの弟だかも来ていたかも)。M君の交友関係の広さに驚かされた。が、どうやら私の知らない5人とは仲良しの友達というわけでは無さそうだった。H君は私が銃を持っていないと思って、貸してくれるつもりで電動ハンドガンを色々持ってきてくれていた。手ぶらで来るわけないだろと言いたいところだけど気遣いはうれしかった。それよりもシューティンググラスとかゴーグルを私とM君以外していなかったことにビビった。大丈夫かこれと思っていたが多分心配していたのは私だけだろう。わんぱく男児どもには恐怖心とかないのか?

 

チーム分けして5vs5で復活なしの生き残り戦を何セットかするということだった。チームはジャンケンで決めるのかと思いきやあらかじめ決まっていて当然のように私とH君N君T君はM君のチームだった。この時点でM君と相手の誰かとの喧嘩に付き合わされているだけだと気づいてしまった。何であらかじめ教えてくれなかったのかと思ったが私が男子コミュニティのいざこざなどに興味あるわけがないのでそれはまぁ良かった。馬鹿馬鹿しいが正直ワクワクしてきていた。

 

10禁エアガンの弾なんて見てから避けられるし走っていれば撃たれないと見切っていたので、全速で走りながら木や投棄物の裏へ転々と移動しているだけで全く撃たれなかった。味方に狙いが向いたら素早く撃ち返して移動して包囲していく。ゲームで身に付けたプレイが有効だったことに興奮した。

 

エアコキ勢もいたので私はフェアプレイのつもりで(あと顔に当ててしまうのが怖くて)セミオート限定にしていた。とはいえハンドガンと比べ狙い付けの正確さはM4の方が段違いに良いのでかなりズルい性能をしていたと思う。あからさまにゾンビ行為したり無敵とかいうわけわからん技を使うやつもいたのでどうでもよくなっていたが。

 

他の電動勢が容赦なくフルオートで撃ちまくっていたので、後半は私もゾンビには無慈悲に連射していた。なんか怒ってたが全く気にしない。暴力性の開花である。

夕方になってきた頃にはみんな疲れてきて壁とかゴミを撃つ遊びに切り替わり、適当に解散となった。

 

翌日学校でM君にあれは何の戦いだったんだと聞いたら、彼らは友達ではあるみたいなのだが運動会の練習のときにちょっと喧嘩して、もともと普通に遊ぶはずだったのが仁義なき戦いになってしまったとかだったと思う。で、人数が奇数だったので数合わせに私を呼んだのだ。なぜ私かというと上手そうだったから。なんだそりゃ数合わせかよといいつつ、期待されていたのはクソ嬉しかった。

 

おい、普通の遊びに誘ってくれよ!といったら以後サバゲーやるときは誘ってくれるようになった。彼らとは普段から一緒にいるような関係ではなく突発的に遊ぶような関係だったが仲良くしてもらえたと思う。いい思い出だ。