最後に泳いだのは大学4年の夏だったと思う。高校生の時は泳ぎたくなったら市民プールへ、冬でも泳いでいた。大学生になってからは忙しくなって行きづらくなってしまったがそれでも夏だけは泳ぎに行っていた。
大学卒業後なぜプールに行かなくなったのか、その原因は言うまでもないだろう。
ずっと泳ぎたい気持ちはある。身体を動かして汗を流したい。得意なことを全力でやるのは気持ちいい。でもやる気にならない。人の目に触れるところで何かをすると間違っているような気分になる。例えば泳ぎ方が変だとか、水着が変だとかで誰かにクスクスと笑われている気がしたりするということだ。不安や恥ずかしさですぐ帰りたくなる。好きなことを心から楽しめないならしない方がマシだ。
水着も合っていないと思う。大学卒業後激痩せした。最近また筋肉がついて体型を戻しつつあるが以前と同じかどうかはちょっと分からない。というかそもそも数年経っているので確実に脆化(劣化)している。サイズを測って買い直さないといけない。うんざりだ。
ちなみに私は必ずロングスパッツの水着を購入している。競技者なら規定に従い膝までのスパッツのものも持っておくべきだが、私はありったけ速く爆走したいだけなのでお構いなしだ。あとあんまり素肌を晒したくない。ピチピチでボディラインが出る方がマシだ。
今年も泳がずに夏が終わるだろう。生きている間はもう泳がないかもしれない。肉体を捨てることが出来たら息苦しさも冷たさも感じることなく星の海で泳げるだろうか。
