私は自動車が好きだった。
私が幼稚園児のころに遊んでいたゲームの一つが「グランツーリスモ」だった。父が遊んでいたのを見て私もやってみたい!と思ったのだろう。父の集めたクルマを使ってガチャガチャ遊んでいたのだが、そこで「BCNR33 スカイラインGT-R」に心奪われることになる。
幼少期はスカイラインGT-Rという名称でのみ覚えていたので、親にR32やR34のミニカーやプラモデルを見せられるたびになんか違うけど説明できない歯がゆい思いもしていたりした。R33という呼び名を知ったのは「湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE」だった。ナンバリング1なのか2なのかは忘れた。
アーケード筐体でペダルに足が届かなかったため、父の膝の上に座って、父がペダル操作、私がハンドルとシフト操作をしていた。あんまり覚えていないのだが「被せていくぞォ」で有名な園田は覚えている。強かった。
パワフルだけど落ち着きを感じられてどこかキュートでもある。唯一無二だ。
他に好きなクルマといえばHONDA S2000やBMW E30が挙げられるが、もし「彼氏/彼女とニュルブルクリンクでデートするなら?」と聞かれれば100% R33 GT-Rを選び、8分切りを目指す。それほど特別だと感じている。
未だにR33ディスにご執心の異常者もいるが、私は乗ったことないので知らない。ただニュルでちゃんと速かったという事実さえあればそれで十分だ。ニュルで早いヤツが強いんだと当時も(ある程度)今もそう思ってる。
ただ現状ペーパードライバーで今や自分のクルマすら持ってないのに車好きを語るのはあまりにもおこがましいと感じるようになった。大学生の時カートレース場に通ったりライセンス獲得したりして、学生なりに趣味としてモータースポーツを楽しんでいた。が、もう大人でクルマ好きならマイカーくらい買えよという感じだし、カート場にすら通えずハンドルすら握ってない有様でクルマ好きとは言えないだろう。
今後クルマについての話題は出すかもしれないが専門的なことは避ける。知ってることであってもペーパードライバーなので口に出さない。
クルマ趣味は始まる前に終わっていたのだ。